本格的なエスプレッソマシン、例えば「Gaggia Classic Evo Pro」を手に入れた瞬間、素晴らしいエスプレッソライフが始まります。しかし、多くの人がすぐに気づくのは、「マシンだけでは美味しいエスプレッソは淹れられない」という事実です。エスプレッソ抽出は、マシン本体の性能と同じくらい、あるいはそれ以上に「周辺道具(アクセサリー)」の品質に左右されます。
高品質なグラインダー、精密なタンパー、抽出を安定させるためのツール。これらが揃って初めて、Gaggia Classic Evo Proのような優れたマシンの真価が発揮されます。
この記事では、筆者が実際にGaggia Classic Evo Proを導入するにあたり、どのような基準で道具を選び、何を揃えたのかを具体的に解説します。特に、精密さで評価の高い「Normcore(ノームコア)」製品の個人輸入体験や、コストパフォーマンスとデザイン性に優れる「MHW-3BOMBER」製品のAmazonでの活用法など、リアルな道具選びのプロセスとおすすめアイテムをご紹介します。
【最重要】マシン性能を引き出す「3つの必須道具」
マシン本体以外で、まず最初に投資すべき必須アイテムが3つあります。これなくして、安定した抽出は不可能です。
1. エスプレッソグラインダー(極細挽き対応)
エスプレッソ道具の中で、マシン本体よりも重要と言われるのがグラインダーです。「Gaggia Classic Evo Pro」のような本格的なマシンを使う場合、プロペラ式ミルや安価な電動ミルでは絶対に対応できません。
- なぜ必要か:エスプレッソは短時間(20〜30秒)で高圧(9気圧)をかけて抽出するため、お湯の抵抗となる「極細かく均一な粉」が必要です。また、抽出時間を秒単位でコントロールするために「挽き目の微調整」が必須となります。
- 選び方:「エスプレッソ対応」を謳った専用グラインダーを選びましょう。刃の形式(コニカル式・フラット式)や、挽き目調整が「無段階」か「多段階」かがポイントです。
2. 精密なタンパー(58.5mmのこだわり)
タンパーは、挽いたコーヒー粉をポルタフィルターのバスケット内で均一に押し固める(タンピングする)ための道具です。純正品が付属していることもありますが、多くは簡易的なプラスチック製です。
筆者の選択:Normcore 58.5mm V4 レベリングタンパー
Gaggia Classic Evo Proのバスケットは業務用と同じ「58mm」規格です。しかし、多くの58mmタンパーでは、バスケットの縁(フチ)にわずかな隙間ができてしまい、そこが均一に固められず「チャネリング(お湯の偏った流れ)」の原因になります。
そこで筆者は、Normcore(ノームコア)公式サイトから58.5mmのタンパーを個人輸入しました。このわずか0.5mmの差がバスケットにジャストフィットし、縁まで均一な圧力をかけることができます。さらに「レベリング機能(水平を保つガイド付き)」と「スプリング(常に一定の圧力)」を備えており、誰でも垂直かつ均一なタンピングが可能になります。これは投資価値のあるアップグレードです。
3. デジタルスケール(0.1g単位・タイマー付き)
エスプレッソの味は「粉量(インプット)」と「抽出量(アウトプット)」の比率(抽出比率)で決まります。これを感覚で管理するのは不可能です。
- なぜ必要か:「粉18gに対して抽出液36gを28秒で」といったレシピを正確に実行するために、0.1g単位で測れるスケールが必須です。
- 選び方:0.1g単位で計測でき、タイマー機能があり、エスプレッソマシンのドリップトレイに乗る小型サイズのものを選びましょう。
【準必須】抽出の「再現性」を高める便利道具
必須ではないものの、導入するだけで抽出の失敗(特にチャネリング)を劇的に減らし、日々の抽出を安定させることができる道具です。筆者はこのカテゴリの多くをAmazonでMHW-3BOMBER(エムエイチダブリュー スリーボンバー)製品で揃えました。
1. WDTツール(ニードルディストリビューター)
グラインダーから挽いた粉は、静電気などでダマになっていることが多く、そのままタンピングすると内部にムラができます。WDTツールは、極細の針(ニードル)で粉を攪拌し、ダマを解消する道具です。
筆者の選択:MHW-3BOMBER WDTツール
Amazonで手軽に購入できるMHW-3BOMBERのWDTツールは、デザイン性が高いスタンド付きで、機能も十分です。これで粉をフワフワにほぐすだけで、抽出の安定感が格段に向上します。
2. ディストリビューター(レベリングツール)
WDTでほぐした後、粉の表面を均一にならす(レベリング)ための道具です。タンパーで押し固める前に表面を平らにすることで、圧力の偏りを防ぎます。
筆者の選択:MHW-3BOMBER ディストリビューター
これもAmazonで購入しました。高さを調整でき、粉の表面をクルクルと回すだけで均一な土台が完成します。タンピングの失敗が減るため、初心者〜中級者には特におすすめです。
3. RDTスプレーボトル(静電気除去)
RDT (Ross Droplet Technique) は、コーヒー豆を挽く前に、霧吹きでごく少量の水を吹きかけるテクニックです。これにより静電気の発生が抑えられます。
筆者の選択:MHW-3BOMBER スプレーボトル
グラインダーの性能にもよりますが、冬場などは特に静電気がひどく、粉が飛び散ったりチャフが内部に付着したりします。MHW-3BOMBERの専用スプレーボトル(これもAmazonで購入)で豆を湿らせるだけで、この問題がほぼ解決します。
【上級編】抽出を「可視化」する道具
自分の抽出が正しく行われているか、チャネリングが起きていないかを「見る」ための道具です。味の改善に直結します。
ボトムレスポルタフィルター
Gaggia Classic Evo Proの純正ポルタフィルターは、スパウト(抽出口)が付いています。ボトムレスポルタフィルターは、その名の通り「底がない」ポルタフィルターで、バスケットの底が剥き出しになります。
筆者の選択:Normcore ボトムレスポルタフィルター(58mm)
これもタンパーと同時にNormcore公式サイトから個人輸入しました。Gaggia Classic Evo Pro(E61互換ではない独自規格)に適合する製品は限られますが、Normcoreは対応品を出しています。
これを使うと、エスプレッソがバスケットの底からどのように抽出されているかが一目瞭然になります。均一に抽出されていれば美しい一本の筋になりますが、チャネリングが起きていると複数の筋が暴れたり、特定の部分からしか出てこなかったりします。自分のタンピングやWDTが正しかったかの「答え合わせ」ができる、上達には必須のアイテムです。
まとめ
エスプレッソは「マシン+道具」で初めて完成する趣味です。Gaggia Classic Evo Proという素晴らしいマシンを活かすも殺すも、アクセサリー次第と言えます。
まずは必須の「グラインダー」「タンパー」「スケール」から揃え、徐々にあなたのエスプレッソをアップグレードしていきましょう。


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