自宅で本格的なエスプレッソを追求する者にとって、エスプレッソマシン選びは重要です。私もその一人で、愛機は「Gaggia Classic Evo Pro」。日夜、様々なコーヒー豆をグラインダーで挽き、理想の一杯を追い求めています。そんな中、ふと立ち寄った「業務スーパー」で、イタリア原産のエスプレッソ用粉「カフェモナーリ (Caffè Monaldi)」の二種類、『トラディツィオーネ (Tradizione)』と『インテンソ (Intenso)』を見つけました。
正直なところ、業務スーパーの、しかも「粉」のコーヒーに対して、Gaggia Classic Evo Proのような本格マシンで淹れることに一抹の不安と、ある種の「格下」感を感じていたのは事実です。しかし、その手軽さと価格に惹かれ、ダメ元で試してみることに。結論から言いましょう。この出会いは、私のエスプレッソライフにおける「革命」でした。特にカプチーノにした時の味わいが、衝撃的だったのです。
衝撃の出会い:カフェモナーリ トラディツィオーネ (Tradizione)
まずは赤いパッケージの「トラディツィオーネ」から。Gaggia Classic Evo Proのポルタフィルターに粉を詰めます。粉なのでグラインダーの調整も不要、タンピングするだけ。この「楽」さ。忙しい朝にはこれ以上ないメリットです。
抽出を開始すると、Gaggia Classic Evo Proが唸りを上げ、濃厚なエスプレッソが流れ出します。クレマ(泡)も、粉とは思えないほどしっかり立っています。そして、スチームミルクと合わせてカプチーノに。一口飲んで、思わず目を見開きました。
「……美味い。なんだこれ?」
まず感じるのは、驚くほどまろやかで、角のない甘み。そして、ユーザー様が仰っていた通りの「チョコレートのような味わい」が口いっぱいに広がります。それも、ビターではなく、上質なミルクチョコレートのような、優しい甘さとカカオの香りです。ミルクの甘みと完璧に調和し、コーヒーの嫌な苦味や酸味は一切顔を出しません。Gaggia Classic Evo Proの安定した抽出圧が、この粉のポテンシャルを最大限に引き出しているのが分かります。
普段、豆から挽く際は、挽き目やタンピングの強さで味がブレがちです。しかし、このカフェモナーリは「味が安定している」。誰が淹れても、Gaggia Classic Evo Proの性能さえあれば、このハイレベルなカプチーノが再現できるのです。これは凄いことです。
深淵なるコク:カフェモナーリ インテンソ (Intenso)
次に、黒いパッケージの「インテンソ」。名前からして「強い」のでしょう。トラディツィオーネの感動冷めやらぬまま、同じくGaggia Classic Evo Proでカプチーノにします。
抽出されたエスプレッソは、トラディツィオーネよりも色が濃く、香ばしさが際立ちます。カプチーノにして飲むと、ガツンと来る力強いコク。トラディツィオーネがミルクチョコレートなら、こちらは「高品質なダークチョコレート」または「カカオ70%以上のビターチョコ」のような味わいです。
ミルクの甘さに負けないコーヒーの存在感があり、後味には心地よい苦味とスモーキーな香りが残ります。それでいて、決して雑味ではない。しっかりとしたボディがあり、「コーヒーを飲んでいる」という満足感が非常に高いです。これもまた、Gaggia Classic Evo Proで淹れるからこそ、インテンソの持つ「強さ」が「雑味」ではなく「深いコク」として抽出されているのでしょう。
なぜ「粉」が「豆から挽く」を超えるのか?
今回の体験で、私の「豆から挽くのが至上」という固定観念は覆されました。ユーザー様が「豆からひくのと同じかそれ以上に美味しい」と感じられたのは、まさにその通りだと思います。その理由は、以下の点にあると分析します。
1. 圧倒的な「味の安定性」
Gaggia Classic Evo Proのようなマシンは高性能ですが、その性能を引き出すには適切な「挽き目」が不可欠です。豆の種類や鮮度によって毎日調整が必要で、失敗も多い。しかし、カフェモナーリの粉は、エスプレッソ用に最適化された挽き目で真空パックされています。これにより、Gaggia Classic Evo Proのポテンシャルを常に100%近いレベルで安定して引き出せるのです。結果、「時々成功する最高の自家挽き」よりも、「常に美味しいカフェモナーリの粉」が勝る、という逆転現象が起きます。
2. 「粉なので楽」という計り知れないメリット
グラインダーの掃除、豆の計量、挽き目の調整……これらの手間が一切不要。Gaggia Classic Evo Proの電源を入れ、粉を詰めてタンピングするだけ。この手軽さで、あの「チョコレートのような味わい」のカプチーノが飲める。この「楽」さは、味わいを構成する重要な要素の一つと言っても過言ではありません。QOL(生活の質)が爆上がりです。
3. Gaggia Classic Evo Proとの完璧な相性
カフェモナーリの粉の粒度が、Gaggia Classic Evo Proが要求する抽出圧(9気圧)と絶妙にマッチしているのでしょう。粉が細かすぎず粗すぎず、最適な抵抗を生み出すことで、エスプレッソの旨味成分(特にあのチョコレートフレーバー)だけを完璧に抽出している感覚です。
まとめ:Gaggia Classic Evo Proユーザーは業務スーパーへ走れ
業務スーパーのカフェモナーリ「トラディツィオーネ」と「インテンソ」。これらは、Gaggia Classic Evo Proという本格マシンを持つユーザーにこそ試してほしい、「隠れた逸品」でした。
- 手軽に安定した美味しさを求めるなら「トラディツィオーネ」(ミルクチョコレートのような優しいカプチーノに)
- パンチのある深いコクと苦味を求めるなら「インテンソ」(ダークチョコレートのようなビターなカプチーノに)
どちらも、カプチーノにした際のミルクとの相性は抜群で、共通して「チョコレートのような味わい」という素晴らしい個性を持っています。豆から挽く手間とコスト、そして味のブレに悩んでいたGaggia Classic Evo Proユーザーにとって、これは間違いなく「答え」の一つです。粉だからと侮るなかれ。業務スーパーとイタリアの底力を、まざまざと見せつけられました。これはリピート確定です。


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